元々、映画が苦手だ。きちんと説明されないと理解できないのだが、映画というものはそうではないことが多いからだ。
だが、「月震のかずみ」ではその懸念を初夏の魅力的な演技が払拭してくれた。これってそうあることではない。
月が惑星だったらもっと良かったのにとも思った。
鰐淵かずみ役の子、凄く魅力的と思いました。
- T.美川(非常階段、INCAPACITANTS)
過去のトラウマに縛られた一人の女性の空虚な日常と非現実な妄想。それは色のない世界。
この物語はバッドエンド?ハッピーエンド?奇妙な怖さと切なさが残ります。
女優初夏として無表情に徹するウイカさんの演技はこの映画の世界観を作っていると共に
「もしかしたらこっちが本来のウイカさんに近いのかも」
と感じさせるものがありました。
- まみやけい(漫画家)
これほど演れる女優がよくBiSに入ったもんだ…。
映画「月震のかずみ」を見終え、経験を積み厚みを増し、盛暑を迎える初夏とファーストサマーウイカが、次にどんな表現に挑むのかが楽しみになった。
- ギュウゾウ(電撃ネットワーク)
人生は演劇である。この世の中はすべて幻であるから、性格俳優である初夏もアイドル・ウイカも同じ一線の上にある存在だ。
しかしそれにしてもこのシリアスで、シニカルで、昭和で、"死"そのものを体現している初夏の演技はアイドル以上に美しいではないか。
- JOJO広重(非常階段、ex.BiS階段)
「月」タロットカードでは18番目のカードでありテーマは「不安」を表し、ラテン語で月は「Luna」。西洋では古くから月が人を狂わすと信じられ,それによって狂った人間をLunaticと呼ぶ。古来より誰もが身近で遠い存在の月に「希望」や「恐れ」それぞれの想いがある。
約80分間モノクロ映像による束の間のHead trip!自己との対話、自問自答をご堪能ください。
そして「月に手を伸ばせ。たとえ届かなくても」。
- 村田大祐(Barfout!)
アイドルグループBiSの一員としてのファーストサマーウイカ。
ピンの女優としての初夏。
ファーストサマーウイカは『FiNAL DANCE』と高らかに謳いアイドルグループBiSの活動を終えた
そして初夏演じるかずみは劇中このようなセリフを言った
「じゃあ一緒に踊ろ…私踊ったことないけど…」と
踊ったことない初めて人間が踊る、それまさに『FiRST DANCE』
初夏からファーストサマーウイカへのまさかのAnswer(あんさー)!!
一昨年に撮影された映画での、この偶然に
何かしらのsomething(さむしんぐ)をfeel(ふぃーる)を感じた。感じました。うん。感じた
- 超新塾 サンキュー安富
全編通してのモノクロの世界。セリフ多い訳でもなく、笑顔のシーンすらない。
そんな中で、ここまで表現できる、女優、初夏に感動した。
こんな才能があったからこそ、BiS時代のファーストサマーウイカとしての立ち位置を確立できたのだなあと、改めて思う。
今後も、女優、初夏に期待しています。
- 津田紀昭(KEMURI.THE REDEMPTION)
トラウマからの自己解放、そして自分自身との邂逅へと導かれる希望の物語。
理解よりも感じていれば気持ち良くなっていくBiSモノクロームワールド。
月は、人間誰しもの中にあり、人は静かに狂うのだ。
金子監督による、昭和の薫り漂う平成のツィゴイネルワイゼン!
- みのすけ(Nylon100℃)
う〜ん、女はわからない!
ステージ上でパワフルな歌声と踊りを披露している彼女からは想像が出来ないような無表情なかずみ役。同一人物とは思えないもんね。
もう、俺の中じゃ、ファーストサマーウイカ以前の「まだ見ぬ強豪」ビフォーサマーウイカです⁉ そして、ちゃんと女優ですね。てか、だいぶ女優でした!
BiSでの活動しか知らない者にとって、新たな可能性、ポテンシャルを感じたはずです。今まで知らなかっただけなのに・・・。(笑
- 植田朝日(劇団コラソン主宰)
人によるだろうが、僕は女優さんのタイプというのは大きく2つに分かれると思う。
1つは、出来る役は限られているが誰にも真似できないキャラを持った個性派タイプ。
僕はこのタイプの女優さんが大好きだ。
元BiSのプールイやのぞしゃん、それにコショージはそんなタイプだと思う。
僕は、そんな他のアイドルには無い彼女たちの個性に惚れて、BiSの主演映画「アイドル・イズ・デッド」を作った。
もう1つは、どんな役でもこなせる器用派のタイプ。
「月震のかずみ」主演女優である「初夏」であり、元BiSの「ファーストサマーウイカ」はそのタイプの女優さんだと思う。
映画では、上空宇宙に思いを馳せる少女が己の深層心理内を旅する光景が描かれていて、物語の途中で不意に見せてくるSFホラー的な展開には何度もゾクゾクッとさせられた。
そんな緊張感みなぎる世界観の中に、「初夏」という名の女優は見事に溶け込んでいた。
結局、ファーストサマーウイカさんは拙作「アイドル・イズ・デッド」シリーズに関わる事が無かったが、彼女の演技を見ている間、「もし、そうじゃ無かったら…」という言葉が何度も頭の中を過ぎり、様々な期待と恐怖の妄想に駆られてしまっている自分がいるのだ。
- 加藤行宏 映画監督(「アイドル・イズ・デッド」シリーズ)